2021 先輩からのメッセージ

新型コロナウィルスが引き起こしたパンデミックは、世界中の人たちの日常生活を奪いました。国内の子供たちも休講やオンライン学習など、経験したとのない不自由な学校生活を送らざるを得ない1年間でした。

そのような厳しい環境にあって、見事難関大学・学部に合格された標準札幌校の先輩から後輩に向けて、今年も温かい「激励のメッセージ」が届きました。

東京大学理科Ⅲ類(医学部)・防衛医科大学合格 齋藤凛大さん

北嶺中・高等学校卒業

私は、少し特殊な形式で、小学6年の1年間、標準札幌校に通っていました。私は小学生のころ、八雲町という函館の近くの町に住んでおり、標準には札幌にウィークリーマンションを借りて、土日のみ通塾していました。当時の私からすると、体力的にも精神的にもかなりハードな中学受験でしたが、今思い返せば、標準での経験が、今の自分の大きな糧になっていることを実感しています。

標準では、レベルの高い仲間、質の高い教材、さらには本当に素晴らしい先生にも恵まれ、NALクラスで授業を受けるうちに、自然と中高でも必要な地力が養われたと思います。ここでの地力とは、計算力や語彙力、物事の考え方の基盤のことです。その意味で、標準札幌校は、私の原点でした。

中学受験を乗り越え入学した念願の北嶺中高もまた、素晴らしい場所でした。私は中学で卓球部、高校でテニス部に所属し、充実した学校生活を送ることが出来ました。 北嶺の先生方は、熱意溢れる指導をしてくださり、先生方無しでは今回の大学受験を乗り越えることはできませんでした。

標準での勉強は大変ですが、それを乗り越えられれば、必ず北嶺でも上位になることが出来、そして大学受験になれば、必ず標準で学び取ったものが生きて来る筈です。 皆さんも標準を信じて頑張ってください。

東京大学文科Ⅰ類合格 奥野壮亮さん

鹿児島ラ・サール中・高等学校卒業

学問に王道はない。僕が標準生だった頃、憧れの先輩が座右の銘にしていたこのフレーズが、合格した時、頭の中で反芻していた。
「何をすれば、合格できるのか」一見単純そうなこの質問に答えられる人は、不思議なことに、世の中にまだ一人もいない。そこが、受験の一番難しいところではあるが、それと同時に、一番の醍醐味でもあると思う。東大に現役で落ち、普通なら予備校に通うところだが、自分にあったペースで学び、本当の実力と真の意味での学力をつけようと、僕は自宅で一年浪人することを選んだ。そこで得られた知識や教訓は計り知れなく、また中学受験と通ずるところが多くあったため、その一部をこれから紹介したいと思う。

そもそもの受験勉強の始まりは、小学校四年生の時に観た一つのドラマだった。タイトルは、「外交官黒田康作」。いくつもの外国語を巧みに操り、鋭い洞察力と、粘り強い交渉力で、テロなどの脅威から、国籍問わず、人を助ける主人公の姿に胸を打たれた。純粋に彼のようになりたいと思い、母に相談すると塾に行くことを勧められた。小学校よりも高度な学びを受けようと、すぐに入ることを決心し、標準札幌校に入塾した。小学校の成績が良かったとはいえ、最初に入ったクラスは、Bクラス。目標とする志望校には、手が届きそうにない状態だった。それでも、必死に授業に食らいついていき、Aクラスに上がることができた。ラ・サール中学校に進学しようと考えていたため、Aクラスよりも上のNAL特進クラスを志望し、選抜試験に向けて努力を重ねたが、試験には残念なことに落ちてしまった。悔しさがこみ上げてきて、自分の目標をそう簡単には諦められないと奮起し、NALクラステストに加点される算数のプリントを鬼のようにやって点数を稼ぎ、追加合格という形で念願のNALクラスに入ることができた。

NALクラスのテストや課題は、文字通り無理難題で、何度も泣かされたが、先生を参らせるほど何度も添削を貰いに行き、クラスの友達とも切磋琢磨しながら、なんとか第一志望のラ・サール中にも合格できた。中学校受験で培ったこの粘り強さと根性は、以後、大学受験でも活きてくることになる。

東大受験にあたっては、高三の時に文化祭、インターハイや体育祭など、学校行事に追われて二次対策を十分に行えず、あと5点という僅差で落ちてしまった。

現役で合格できなかった悔しさと、それまで支えてくれた両親や母校の先生方に対する申し訳なさを痛感し、必ず大学に入るまでの1年を、自分が成長できる年にしようと、浪人の時は、英検一級の取得も目指した。さすがに一発ではいかなかったが、二度目の受験で無事に合格でき、英語に対する自信を取り戻せただけでなく、浪人時に目標としていた英語の本当の実力もつけられたので良かった。二次対策に重きを置いていたため、共通テストの対策は不十分で、思っていたよりも点数が取れず、共通テスト後はプレッシャーに押し潰されそうになったが、母が、自分が小学生だったときの頑張りを、絶えず言い聞かせてくれていたため、なんとか奮起して、疲労困憊しながらも、二次受験を乗り越えられた。そういう点では、中学受験がなければ、宅浪での東大合格はなかったと本当に思う。

何事にも通じることだが、受験を通して経験的かつ実体的に学んだことがいくつかある。一つ目は、集中力を維持し続けるための努力を日々行うこと。例えば、適切な睡眠、食事、運動など。自分は、睡眠は必ず8時間以上取り、毎日ほぼ同じ時間に3食取っていた。さらに、倒立やトレーニングを日課にしていて、夕方に30分ほど行うことで、頭がフレッシュな状態で、夜の学習に取り組むことができた。
二つ目は必ず、短期的にも、長期的にも、勉強の息抜きを行うこと。ずっと勉強し続けられる人間などこれまで見たことがないし、いないと思う(いたらぜひ教えて欲しい)。本当に疲れたら、どんな形であれ、休むことは必要だと思う。自分は、勉強に飽きたり、疲れたりしたら、英語の勉強にもなる海外ドラマを観て、休息をとると同時に、勉強のモチベーションも高めていた。
三つ目は、受験は人生の中でこの上なく貴重な体験であること。そして受験勉強に本気で取り組むことで、結果の合否とは関係なく得られる宝のようなものがあること。それは、いかなる形であれ、これからの皆さんの支えになっていくと思う。初めての受験の人が多く、分からないことや不安も並々ではないだろうが、この文章が皆さんの受験の一助になってくれることを切に願う。

最後に僕の座右の銘を紹介して終わりにしたい。
Winners are not those who never fail but those who never quit
(勝者とは、失敗しない者ではなく、決して諦めない者である)

東北大学文学部合格 白戸慧一さん

鹿児島ラ・サール中・高等学校卒業

標準札幌校に通う諸君は、なぜ勉強をしているのでしょうか。勉強が好きだから、親に言われたから、なんとなく、など様々な答えがあるでしょう。少なくとも自分は、親に言われて塾に通い始め、ラ・サールに行くために勉強しました。そんな僕が後輩の諸君に伝えたいのは、中学受験とは長い受験競争の序章に過ぎないということです。

「なぜ勉強するのか」という問いは非常に重要です。中学受験をして進学校に通い始めれば、新たな受験勉強が待っています。勉強が嫌いな大多数の人間は、それを上回る理由がなければ、必ず挫折するものです。かく言う僕がそうでした。

標準札幌校の後輩諸君、自分の人生と全霊で向き合うことを期待します。

札幌医科大学合格 見田健悟さん

北嶺中・高等学校卒業

私は、5年生の時に標準札幌校に入りました。
その時から医学部に入りたいと思っていたので、北嶺を目指して勉強していました。しかし、中学受験の勉強は、小学校の勉強よりはるかに高いレベルだったので、最初からおいて行かれそうになりましたが、標準の先生の丁寧な指導で徐々に受験勉強のコツというものをつかんでいきました。

6年生になってからは週6で授業があり、受験に向けた取り組みをこなしていくうえで力をつけていくことが出来たと思います。

大学受験を終え、振り返ってみると大学受験の勉強も大変でしたが、中学受験の勉強での苦労や教訓が活きていたと思います。特に、夏の合宿で小学生の時に一日中勉強するということをやっていたので、北嶺に入った後でも長時間勉強することに抵抗がなかったと思います。このように考えると、標準札幌校に入って受験勉強をするということは、自分の人生にとってプラスの経験だと思いました。

中学受験も大学受験も同じですが、志望校に入ってしまえば、点数はどうであれ同じスタートラインに立てるということです。受験の時の点数が低くても、落胆する必要はないですし、そこから頑張っていけば、自分の志望大学に入れるということです。

自分も北嶺の受験の時は合格最低点から10点上回っただけでしたが、入学後の努力で成績を伸ばすことができました。 最後に、自分を支えてくれる周りの方々に対する感謝の気持ちを忘れずに努力をすれば、必ず道は開けると思います。これからも頑張ってください。
この体験記が皆さんの参考になれば幸いです。

旭川医科大学合格 髙橋直希さん

北嶺中・高等学校卒業

私は小学校五年生のころから標準札幌校に通っていました。
私は標準で二回壁にぶつかりました。一回目は入塾したての時、二回目はNAL特進クラスに入ったときです。どちらも授業のハイレベルさと、課題の多さに戸惑いました。しかし、先生方のわかりやすい指導や私の努力のかいもあり乗り越えることができました。よく言われていることですが、標準の授業はただハイレベルなだけではなく質も非常に高いです。
そのため私をはじめ多くの生徒が志望校に合格できています。

また私は標準でかけがえのない友人、仲間と出会うことができました。合宿や講習では初めて話す人とでも数日間一緒にすぐに打ち解け仲良くなることができました。

標準でできた友人たちとは、中高6年間はもちろん、これから一生仲良くできるような人たちばかりです。そのため私は毎日楽しく通塾していました。もちろん勉強は辛く苦しい時もありましたが、つらいのは自分だけではないと思い頑張ることができました。

今皆さんにとっては中学合格がゴールでその後のことはあまり頭にないかもしれません。私もそうでした。上位で北嶺に合格した私はそこから勉強しなくなり成績は下降の一途をたどりました。皆さんにはそうなって欲しくありません。

私も大学生という新たなスタートに立ったばかりです。一緒に頑張りましょう。応援しています。

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